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【消してやった】 

前に自称霊能力者の方から聞いた話。
その方はタルパを使役していて色々面白い話を聞かせてくれた。
文章の構成上Aさんとする。
Aさんはタルパを使って無くしたものを見つけたり、危機回避(この人間とは関わらない方が良い、○を買っておけ 等の助言をしてくれるらしい)をしていたそうな。
その中で私的にゾクっとした話。

大学生をやってる時、放課後オカ研サークルに顔を出すとAさんの前にEさんというこれまた自称霊感ありの女性が現れたのだが、その女性がAさんを見て早々に

“Aさん、初対面でこんな事を言うのは失礼であると承知の上なのですが、何か自分自身でも良くないと思う事を続けてしまってはないでしょうか。”

と顔面蒼白で小さな声で俯きながら言い放ったらしい。
Aさんは最初は何の事かわからず、?で居るとおもむろにスマホにフリック動作をし始め、そこには
“あなたは化物に取り憑かれている”
と書いてあった。
それを見せるや否やその場を逃げる様に去って行ってしまった。

後日タルパに、あなたの事見える人、初めて会ったよ!私すら見えてはいないのに!と話し掛けると
“あの女とはもう会わない方が良い”
ときた。
あっそう…。とその場では納得したフリをしたものの、自分以外にタルパの存在を認識してくれる逸材を逃す手はないと思って何とかコンタクトを取ろうと思ったのだがその日以来Eは、私を見るやどんなに遠くでも私の目の前から隠れる様になり、終には姿を見せなくなった。

そんな事があったのもすっかり忘れた頃、タルパといつも通り会話してる中で、そういえばあなたの事認識してたEって子、実はコンタクトとってもっとあんたの事深く知りたいと思ってたんだぁ〜!と言うとタルパは、

“消してやった。あの女とはもう関わらない方が良いから消してやった。”

とサラッと言い放った。
事実無根だが実際にEが私の前からは消えたのは事実で何だか罪悪感を感じたのもそうだし、Eが言っていた“化物”って言うのが妙に気になりはじめた今日頃のごろ。
私が今こうして話している目には見えない守護霊だと思って使役してる守り神って、本当に守り神なのだろうか。

【アベル家の教訓】 

航海が趣味の欧米人から聞いた話。
彼の祖父が現役だった頃は規則が曖昧で一人大海原に航海に出る事も出来たそうで、釣り上げた魚を食べたり売ったりしながら自由気ままに暮らしている中で不思議な体験をしたそうな。

その日の海はやけに穏やかで地平線に一人っきり、天候とは真逆の不気味さを何故だか感じていた。
すると何処からともなく大型の船がゆっくりとこちらに近づいて来るのが見えた。
海賊船だった。
文字通り一人気ままに航海をしていたので、襲われたらタダでは済まないと航路を変えて逃げ出そうとしたが、これまた不思議と波に阻まれ海賊船と鉢合わせる形になってしまった。
一巻の終わりだ、、と覚悟していたものの海賊船は異様に静かで人の気配が全くなかった。
好奇心が湧いた祖父はその海賊船に乗り込んでみると船内には人っ子一人居ない。
甲板からキャビンに至るまで誰も居ない。
ただ船内外の装飾の状態から察するに何年も経っている感じでも無く、ただただ人だけが居なくなっているような印象を受けた。
形容し難い胸騒ぎを感じつつも辺りを散策していたがその違和感、危機感は核心に変わった。
船内の航海日誌があったので目を通してみると、最後のページに唐突に

At night they come
(夜になると彼らはやって来る)

 

と文脈を無視して記されていた。
これはいけないと思った祖父は慌てて自分の船に戻ろうとすると、鎖で括り付けていた筈の自分の船が海賊船から離れ始めている所で、海に飛び込んで泳ぎ着いてなんとか自分の船に戻り事なきを得た。
夜になると何がやって来るの?と祖父へ聞いたものの、今日の話はここまで。
言えるのは、忠告は聞く事、そして無闇矢鱈に夜と共に居てはいけない、夜は良からぬものを連れて来る事もあるんだという事を教えてくれたそうな。

余談だが何故祖父がそこまで恐怖を感じたかというと、度重なる違和感もそうだが決定的だったのは祖父がこっそりポッケに入れていた海賊船から持ち帰った金貨や宝石が腐食した銀貨や砂に変わっていたからだそう。
もし自分もあの時、欲張って、ましてや夜まであの海賊船にいたら同じようになっていたと思うと。

【独り言は控えめに】 

ちょうど今くらいの時期だったと思う。
姉が久しぶりに実家に帰って来ていて母と何やら言い争ってた。
母が痺れを切らして席を立つや否や、どうしたのか姉に伺ってみると一人暮らしのところを引き払って家に戻って来るのに対して言い争っていたみたい。
確かに一人暮らし始めてまだ一年も経ってないくらいだったので、やっと独り立ちしたと思っていた母からすれば愛の鞭の気持ちだったのかもと苛立つ姉の顔を見ながら私は思っていた。
かく言う私はそろそろ一人暮らしを始めたいと思っていたので、良いなぁお姉ちゃん、私は一人暮らし始めたくて両親とバトってるよ笑と言うと、姉はキョトンとし、あっ そう。と言った。
そして、あんたが試しに住んでみれば丸くおさまるじゃんね。と言い、なんやかんやで姉の一人暮らししていた所に私が試し住みする事になった。

 

姉の一人暮らしのところに行く道中で、これから始まる一人暮らしに心膨らみながら色々話したが、姉が、あんた家に一人で居る時に独り言とか言うタイプだっけ?と聞いて来たので、いや、言わんな。と言ったら良かった。と言っていた。
加えて、部屋で一人の時は独り言とかは言わない約束をして欲しいとの事。
姉の口ぶりに違和感をかんじたので、何故か聞いたが、何でもだよ。とはぐらかされた。
その時は壁が薄いとかかな?とこれから始まる新しいスタートに気分が昂っていてあまり気にも留めなかった。

住み始めてから気が付けば3ヶ月ほどが経っていた。
一人暮らしは順調そのもので、私は自由を満喫していた。
気になることといえば、壁鳴りが気になる事くらいだった。
特に私が部屋で鼻歌を歌っている時が特に酷かった。

壁ドンとかではない。
壁ドンではなく、パチ! パキッ!とまるで歌に反応するかのように壁ではなく空間自体が鳴っているような感じだった。
ただそれだけ。
姉が言ってた事もあるので、こういうのが気になる人はダメなのかも?と思った。
私が歌うのを止めると音も止んだので私は気にしなかった。
あの夜のことが起こらなければ。

ある夜、ユニットバスで髪を洗い流しながら鼻歌を歌っていた。
その日は特にご機嫌でテンション高めで歌っていると、シャワー中でもわかるくらいパキパキ!と音も反応していたが、気にしなかった。
それで、排水溝に溜まった髪を引っ張り出して捨てようと指を突っ込み取り出してみると、30センチ程の長い髪が出て来た。
姉も私もショート寄りの髪型だったので、色々と気持ち悪さを感じたが、ご機嫌だったので
長っ。誰のやねん笑と突っ込みをいれてしまった。
そぉ"れ"、わた"しの"。
と声がした。
お風呂のスモークガラスの向こうに明らかに誰かが立っていた。
何とか、気を確かに保とうと、普段通りを、気づかないふりを装おうと鼻歌を歌うとパキキ!とまた空気が鳴り出した。
それでも、病は気からじゃないけども、まともに取り合ってはいけないと思ったので、いつも通りのシャワーのルーティンを終えてシャワーを終えて、部屋で目を開けたままドライヤーをしたが、改めて意識するとかなり居心地が悪い気がした。
視線をガンガンに感じた。
映画館で上映中にスマホが鳴ってしまった時のような居心地の悪さ。

まだ終電までは数本あったので、直ぐに飛び出して実家に向かった。
24時近く実家に着くと、家族がポカンとしていたが、姉は引き笑いしていた。
やっぱ出た?
うん。
と短いやりとりをし、その部屋には私達姉妹が戻る事はなく、引き払った。

【安易に関わっては行けない】 

都内某所で社畜をしているのだがいよいよ限界かもしれない。
幻覚かもしれない、思い込みかもしれないが
俺の体験談を聞いて欲しい。

大体終電に乗って帰宅し、風呂入る気力もなくソファへ倒れ込むのだが、1週間に一回くらいは見ていたと思う。
半目でソファで横になっていると、
カ カッ カッ!
ってヒールで歩く音がして来て、俺の部屋の窓の前を古き良き黒服バンギャみたいなシルエットの女がすごいスピードで過ぎ去っていく
あ、、寝落ちしそう、、って時に限って
カ カッ カッ!って
最初は気にしてなかったけど、こうも続くと段々と耳障りになってきてた

その日は仕事でかなり絞られ体力0ストレスMAXで帰宅したのだが
いつもどおりソファに倒れ込むとこれまたいつもどおり
カ カッ カッ!
その日は腹の虫の居所が悪かったのでつい口汚く怒鳴ってしまった
(これで少しは気を付けるようになるだろw)
と罪悪感まじりに思っていたら何とソイツ窓の前で止まってて、俺の部屋の中を注視してた


かと思ったら
カ カッ カッ‼︎
って玄関前まで来て
ガチャガチャガチャ!
ザッザッザッ‼︎
と、あっという間に畳を踏む音がして多分

部屋の中まで自分の後ろまで来てた

(ちなみにその時の俺はあまりの事ビビって目瞑って固まってた)
想定外の事態でずっと固まっていると
吐息が耳にかかり

ナヒノヤノヤワユランヨンハワナムヒヨヌゴヤヨヤ

って何喋ってるのかわからない早さでボソボソ喋り続けてた
マジで怖くて全身硬直してるとソイツの髪が俺の顔にファサ…って垂れて来たのが感覚的にわかって
多分だけど今目開けて見上げたらソイツの顔見えちゃうって感じだった

それで、もうわけわかんないけど、ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ…‼︎
って心の中で必死に祈ってたら気が付いたら朝になってた

ヤベェ夢見た
仕事のし過ぎだわ
って水飲みに起きたら足元に違和感があって恐る恐る足をどけたら
畳に丸く1円玉くらいの凹んだ跡があった

跡があったのはそこだけだった
ちなみに、彼女もその黒いバンギャ窓越しには何度も見てるのだが、実際には見たことは無いという。
鍵は壊されてた。

【危険な兆候】 

昨年母が他界しました。
幽霊とかでは無いのですが、不穏な事が続いたので注意喚起として共有出来たら、、というか正直気持ちの整理として、紛らわせの意味も込めて。

 

生前母はどちらかというと活気に溢れていて、目に留まるような陽気なオーラを纏っているような人でした。
そんな母だったから尚更不可解で。
まず、自動ドア。
あの人が近づくと自動で開くアレです。
アレが反応しなくなるのはもう日常茶飯事で、しまいにはタッチして開けるものは、一切反応しなくなっていました。
なので私が一緒に居ないとその場から出れなくなってしまうのです。

こんな事もありました。
病院で母が受付に呼ばれて受付前に行っても、看護師さんは母の名を呼び続けていました。
母は目の前に居るのに。
困ったような泣きそうな顔をしながら私を見る母を見兼ねて私が受付に行って、すみません、、!と母から財布を受け取り払おうとすると、ビクッ!と母の方を見て目をまん丸にしているのです。
まるで今まで見えてなかったみたいに。

最終的には、私にも見えなく、聞こえなくなっていました。
病院から車で家に帰ろうとしたら母が居ない。
大慌てで電話をしたり辺りを探し回っても見つからなくて困り果てていたら、母は車の後部座席に座って居て。
何処行ってたの⁉︎
って少し声を荒げると、
私、ずっと、此処に居たよ
って。
そんな事泣きそうな顔で言われると、もうそれ以上責めることも出来ず。

そうなってから、あっという間に逝ってしまいました。

孝行する時親はなし

とはよく言ったもので、本当にあっという間に。

 

長くなりましたが以上です。
私みたいな異常事態に誰もが遭遇するとは思いませんがこのサイトの愛読者の皆様の周りには
日常的に当たり前に使う機械が突然反応しなくなっている人はいませんでしょうか?
空気のように周りから相手にさせず、まるで見えなくなってしまっているような人はいませんでしょうか?
その方は、もしかしたら最期の刻が着々と知らず知らずのうちに近付いて来ていて、その危険な兆候が現れているのかもしれないので、どうか取り返しがつかなくなるその前に、お祓いでもパワースポットでも何でも出来る事はしてあげて下さい。
長文すみませんでした。
ありがとうございました。

【ライン超え】 

ちょっとゾクっとする体験をしたから聞いてほしい。


久しぶりに帰省したものの両親は留守だった。
サプライズ帰省だし、まあそんな事もあるかと奥の自室でくつろいで居た。

数十分たった頃ふと視線を感じ、振り向くと部屋入り口から老婆が顔を覗かせていた。祖母ではなく見た事もない他人。
うわ!なんですか!
と予想外の事にビックリしていると
これぇとビニール袋を差し出してきた。
補足だが俺の部屋は廊下の奥にある。
つまりこの婆さん、勝手に玄関から侵入してきて、廊下をスタスタ歩いて俺の部屋の中まで入って来てた。無断で。
いやいや、要らないんで!
というか勝手に入って来るとか駄目ですよ!
次は警察呼びますからね!
と少し強めに注意しつつ玄関前、土間で押し問答していると、母がちょうどガチャっと鍵を開けて帰って来た。
そのまま老婆も追い出した。

母に、あの婆さんよく来るの?母さんも八方美人が過ぎるとああやってプライベートゾーンまで平気で入ってくるようになるよ!と怒ると母は顔面蒼白だった。
台所には老婆が持って帰った筈のビニール袋が何故か置かれていて中には小さな錆びた平たい缶ケースが入っていた。
そこには銀杏と釘がビッシリ詰め込まれていた。
母は推し進めていた廃神社の取り壊しを断念し立て替えする事になった。

【ギリギリ】 

小学校の頃、友人と山や廃墟を探検するのにハマってた時期があってさ。
行ったことのない所まで行って見たことのない景色や捨てられたものを見つけてはお宝ゲット!と集めてたんだ。
その日はとあるマンションへ行った。
そこは古くて危ないとか私有地だからとかで入っちゃいけないと大人からは言われていたのだけど最後の夏の思い出にという事で。
いざ行ってみると想像以上に広く古かったが各部屋隈無く探索した。
部屋の中にはエッチな本や注射器など当時の俺らにとってはお宝に見えたものが多数あり大興奮だった。
四階の探索へ差し掛かった時、友人がとある部屋の前で立ち止まった。
早く入ろうぜ!とエロ本片手に急かすと、鍵が掛かってて開かない、と。
廃墟である事は確実だったので、建て付けが悪いんじゃないか?と何回かガチャガチャとドアノブを引いたり押したりしたのだが確かに開かなかった。
何か引っかかってるのかなと思いドアスコープから中を覗くとなんと、向こう側からもオッサンがこっちを睨み付けて居るのが見えた。
まさか人が居ると思わなかった俺はビビって全速力で逃げ友人も続いた。
突然逃げた俺は友人に咎められつつオッサンが居た事を話した。


友人宅へ帰り戦利品を堪能していると友人母が何処でそんなの、拾って来たの!と怒られた。
このままだと濡れ衣で最寄りの本屋等へ謝罪しに回る羽目になりそうだったので観念して、廃墟マンションで拾った旨とついでに変なオッサンが住み着いてた話をした。
一応母には警察に通報してもらってオッサンが追い出されたら俺達だけの秘密基地にしようと思ってた。

後日、例の廃墟マンションに沢山のパトカーがサイレンを鳴らしてとまっている事があった。
浮浪者のオッサン終わったw
と内心ウケて興味津々でその様子を山の中から友人と観察していたもののオッサンは、一向に出て来ず代わりに立ち入り禁止のテープなどが貼られて物々しい雰囲気になって来た。
少し変だなと思いながらも観察していると中から、ブルーシートに乗せられた人?が運び出される所だった。
その日は中へ入れそうも無かったので退散して友人家でゲームして遊んだ。

また後日、友人家で遊んで居たのだが飽きてきたので廃墟マンション行こう!と外へ出ようとしたら、友人母に足止めされた。
その場では公園行くと嘘をついたのだが、友人母はお見通しで、廃墟マンションへなら行かない方が良いと。
先日、首吊り死体が見つかったらしいって。

この一件で図らずも一生の思い出になった訳だが、あの日ドアスコープから見えたオッサンの虚な顔、生きていた者のものなのか、あるいは既にこの世のものではななかったのか。
どちらにしても恐ろしい。

この人、聞こえてる 

人生はきっかけ一つで一変する。

夫と離婚し息子も病気で先立たれてから明らかに私の精神は異常をきたしていました。
消した筈の電気が点いていたり、誰も居ない部屋から話し声がしたり。
あまりにも症状が酷くて最初は病院に通っていたものの容体は至って正常で解決にはならず、藁にも縋るおもい、半信半疑で霊媒師にお願いしたところ、取り敢えず来てくれる事になったのですが。
その方は家に到着して早々に顔を曇らし
「わたしにもよくわからないのですが、〝この人、聞こえてる、この人、聞こえてる”って言ってます…あっ」
というと、顔が引き攣り何も言わずに家から飛び出して行きました。

後日一通のメールが届きました。
そこには
「突然あの時は飛び出して申し訳ございません。
そうするしかありませんでした。
本題に入ります。
詳しくは障るのでお伝え出来かねるのですが、
私にはあの子達は祓えません。
というか、祓える方、もう今の日本には居ないんじゃないかなって思います。
それこそ文字通り命懸けになると思うので。
失礼承知で申し上げるのですが、●さん何か心当たりがあるのではないでしょうか?
それをどうにかする事でしか現状を変える事は出来ない、むしろそれが一番で唯一の犠牲を出さずに解決出来る方法のように思います。
返事は要りません。
今後のご連絡もこれ以降お控え下さい。
力になれなくて申し訳ございません。」

私はこの連絡を受けて
結局この人も駄目だった。
と失意と憎しみの思いでいっぱいだったのですが、ほんの一握り安堵の気持ちもあったんです。
私に見えているのは、幻なんかじゃない、息子はまだ私の側に居るって。

魔都TOKYO】 

いつも通ってる道なのに
いつも使ってる駅なのに
まるで狐に化かされたみたいに
彷徨ってしまう
そんな経験ありませんか?

これは都会のとある駅の話
その駅はいつまでも増改築を繰り返し気が付けば新しい道や店が生まれては消えてを繰り返してた
日々忙しなく行き交う人々
私もそのうちの一人である
ここ通れなくなってる…
あ!新しいお店出来てる
傍目に目的地へ急ぐ
早足で歩きながら
いつになったらこの工事は終えるのだろうと想いを馳せた
まるで人生みたいだ
それはミノタウロスの迷宮
この終わらない改築は一種の結界になっている
と言う話を耳にした事がある
何処かの国のghost houseが悪霊をその家から出さないように増改築を繰り返すように、この駅もまた
こんな話も耳にした
この駅は入場者数と退場者数がいつまで経ってもあった試しがない
一日に何百万人と利用があるのだ
そのうち数人なんて…
という規模の話ではない
多くの人が無防備に行き交うその影で
何百、何千という人が一日で人知れず消えているとしたら
その事実を明かせないのは大人の事情があるのだとしたら
山登り川下り
どれも専用の護服があるのに此処にそれがないのは犠牲者を潤沢に日々捧げる為に目を逸らさせようとしているのだとしたら
そしていくら結界を張り巡らせその魂を縛り付けたとしても歪みは必ず生じる
その対価は誰が支払っているのか
質量保存の法則ではないがホームレスの人は爆発的に増える訳でもなければ一人残らず消える事もない
彼らはこのご時世、贅沢を言わなければいくらでも多少のお金を手にすることは出来るのに、この寒空の下、何故あんなところにいるのだろうか
誰の命令のもとで何の為に
そして消えてしまったホームレスは何処へ行くのだろうか

誰も知らない

こんなことを考えながら約束の地へ急ぐ
おかしいな…
この道で合ってる筈なのだけど…

あれ、こんな道あったっけ?



 

【匿名希望タイムトリッパーさんの悩み】

ご希望通りメールボックスに届いた話を紹介させていただきます
匿名希望タイムトリッパーさんの悩みが晴れる事を祈っております
僕も何か御力になれる事があれば良いのですが、触れてはいけないものの様な気もしておりますので、僕が持っている情報にて精査しつつ解決可能であればご返信させていただきます
また、現状では申し訳ないのですが、この発信を持って返させていただきます


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突然のメール失礼いたします。
こういったサイトを運営している方ならもしかしたら似たような話、欲を言えば解決策を知っているのではないかと思い、身勝手ながらメールをさせていただきました。

非常に厚かましくはありますが、公開していただけるのならしていただいて多くの方の目に触れ、この不毛な日々の突破口になればこれ幸いだと切に願っております。
よろしくお願いいたします。

今現在進行形で部屋に引き篭もりこのメールを打っています。
というのも部屋から出られない理由がある為です。
発端は明晰夢でした。
人生に絶望して明晰夢を見る事に心血を注いでいました。
このご時世ネットで調べればやり方など無数に出て来たのでそれ通りやっていたのですが中々上手くいかず、半ば諦めていた時にある面白い書き込みを発見しました。具体的なやり方は第二の犠牲者を出さない為にも伏せますがその方法をやるとあら不思議、明晰夢の最大の悩みの種であった接続時間を爆発的に伸ばす事が出来ました。ネット上では人を喰らうと延長する事が出来ると聞いていたのですが、私は然程効果が見られなかったので嬉しい発見でした。
また、上記に加えて色々試す過程で子供も喰らってみたのですが、私の場合はこれが大発見、未来へトリップする事が出来る様になったのです!

未来に行けたら何をしますか?いわゆる予知夢というものでしょうか。
私は人生に絶望していたので、ともかくもう働きたくないしお金が欲しかったので宝くじや競馬をやろうと思いました。
結論から申し上げますとそれは上手く行きませんでした。
というのも未来と言っても先に行けばいくほど精度が落ちるのと、私含め、誰かの人生がガラッと変わる様な事は起こせない様でした。
ただ、こんなこと言うと頭のオカシイ人だと思われてしまうかもしれませんが、数万円程度、具体的には3万円程までなら運命を持ち帰る事に成功しました!
パチンコやスロットの類です。
小規模のものを細かく持ち帰る、
これならそこまで誰かの人生を変える事もないからでしょうか?詳しくは知りませんが三万円程までなら持って帰れたのです。
そこからは、もう子供を喰いまくりました。
喰っては持って帰り喰っては持って帰り。 
誰だってそうするでしょう?
だって何もしなくても毎日三万円手に入るのですから!!
そうこうしているうちに、あっという間に50万円近く貯まりました。
親は不審がっていましたが別に悪い事をしてる訳じゃないので恥じる事はありません。
そんな夢のような日々を過ごしていた時、いつも通り夢中で子供の唇を噛みちぎって居た時、真っ白い世界にトリップさせられました。
血だらけの私はその世界では分不相応で冷や汗をかいていると目の前に一人の女性が現れてこう言いました。
何処で誰にこの方法を教示してもらった?
超然的な物言いにビックリして黙っていると脳内をまるで見透かされたように
また仮想空間か。
と呟き、こう続けたのです。
貴方は自分の私利私欲を満たす為に運命を歪め、多くの罪を重ねました。
現世に戻り罪を償いなさい。
自ら進んで徳を積みなさい。
そして
ましてやまた此処で私と会う様な事があれば

と言うところで強引に目を覚まさせました。
見ず知らずの女に大層な指図をされる筋合いはないのですから。そしてそんな事は言っても人間の性、せっかく手に入れたこの力、錬金術をやめられる筈がありません。
何度だってチャレンジしてやると再度いつも通りの方法を試そうと思うと、

ドドドドドドドドド‼

 

と深夜にも関わらず母が珍しく部屋に入って来たので私は恥ずかしながら発狂してしまいました。
いえ、語弊がありました。母ではなく、その女が現実の私の部屋まで入って来て目の前に居たのです。
錯乱状態で、取り敢えずその女を部屋の外へ押し出しその場はやり過ごしました。
長くなりましたが結論を言います。
すり替えられています。
母とその女が。
私の頭がオカシクなってしまったとも言えるかもしれないのですが、その女は今も母親面をして私の世話を焼こうとしています。
こうして部屋から出ないのもそのせいです。
ホンモノの母は、何処に連れ去られてしまったのでしょうか?
このお金、どうすれば満足なのでしょうか?
そんな悩みに日々苦しんでいる今も、その女は私の行動の一部始終を監視しているのです。

▼公開供養終了話

第二百五十八話 【誘き出されたら】

第二百五十七話 【ソーダおじさん】 

第二百五十六話 【梨泥棒】 

第二百五十五話 【刻まれた記憶】 

第二百五十四話 【神鏡】 

第二百五十三話 【壁子さん】 

第二百五十二話 【息子のトモダチ】

第二百五十一話 【信じるようになった訳】

第二百五十話  【夜中に目が覚めて】

第二百四十九話【未来から来た】

第二百四十八話【納涼祭】

第二百四十七話【いきなり来るから】

第二百四十六話【実家仕舞い】

第二百四十五話【通行禁止の理由】

第二百四十四話【彼女の妄執】

第二百四十三話【友達は統合失調症】 

第二百四十二話【多分人間じゃあない。】

第二百四十一話 【救助を呼ぶ声】

第二百四十話  【幸運は何処から】

第二百三十九話【神隠しの森】

第二百三十八話【統失転じて】

第二百三十七話【雨が怖い】 

第二百三十六話【道連岬】 

第二百三十五話【逆恨み】

第二百三十四話【田舎の学校の異常なしきたり】

第二百三十三話【干渉時、其処には行くな。】

第二百三十二話【親心は時を超えて】

第二百三十一話【年々怖がりになっていくのは】

第二百三十話  【樹氷】

第二百二十九話【前世が視える】

第二百二十八話【蛇に魅入られた一族】

第二百二十七話【違和感の末路】

第二百二十六話【おい、この旅館やっぱり何かヤバいぞ。】 

第二百二十五話【警告する者】 

第二百二十四話【祖父の遺した物】 

第二百二十三話【死の契約】 

第二百二十二話【夢の先】

第二百二十一話【鬼灯】 

第二百二十話  【丸太橋】 

第二百十九話  【夢遊病の息子】 

第二百十八話  【誰か知らないか?】 

第二百十七話  【頭虫かと思ったら】

第二百十六話  【死ねない想い】 

第二百十五話  【供養出来ないもの】

第二百十四話  【御焚上】

第二百十三話  【恐怖VS狂気】

第二百十二話  家鳴り

第二百十一話  【マジで気を付けろ】

第二百十話   【ヤバい現場】

第二百九話   【多分これ俺】

第二百八話   【留まる怨念】

第二百七話   【異音の正体】

第二百六話   【震災の前兆】

第二百五話  【シライさん】

第二百四話  【とある寺の伝承】

第二百三話  【幽霊ヶ丘】

第二百二話  【夢なんかじゃ無いよ】

第二百一話  【自殺ごっこ】

第二百話   【ダジキが来るぞ】

第百九十九話 【伝言は忘れた頃に】

第百九十八話 【祖母の計らい】 

第百九十七話 【警報】

第百九十六話 【怨霊や妖怪、何かそういった類のもの】 

第百九十五話 【写真撮るな】

第百九十四話 【令和に息づく怪異】

第百九十三話 【ヤバイ家】

第百九十二話 【死人さん】

第百九十一話 【バスを待つのは】

第百九十話   【廃墟での出来事】 

第百八十九話【番いの神様】 

第百八十八話【人探しの依頼】

第百八十七話【鳴けない猫と悍ましい女】 

第百八十六話【おかしくなっていく】 

第百八十五話【お迎えが来る】 

第百八十四話【カミサマに愛されて】
第百八十三話【舞台やっていた時の話】

第百八十二話 【凶兆の使者】

第百八十一話 【透明の幽霊】

第百八十話  【生臭坊主だった頃の話】

第百七十九話 【必見‼幽霊撃退法‼】

第百七十八話 【お前じゃない】

第百七十七話 【倒木の跡】

第百七十六話 【もらいもの】

第百七十五話 【図書室のあの子】

第百七十四話 【見つけて欲しくて】 

第百七十三話 【噓から出た誠「耳削婆」】 

第百七十二話 【変な仕来のある家】

第百七十一話 【呪われた話】 

第百七十話   【Uber eatsでの恐怖体験- 嘆きの声 -】  

第百六十九話 【廃墟で拾ったVHS】 

第百六十八話 【怖い話を聴きながら寝てはいけない。】  

第百六十七話 【地元雷山の民話伝承】 

第百六十六話 【樋口一葉のような女】 

第百六十五話 【得体の知れないものを飼う老婆】 

第百六十四話 【いつもと同じ夜なのに】

第百六十三 【Uber eatsでの恐怖体験-呼ばれた友人-】

第百六十二話 【能面女が来る】 

第百六十一話 【深夜パトロール

第百六十話   【座敷童?】

第百五十九話 【患者Aの妄執】

第百五十八話 【裏神楽】

第百五十七話 【障る廃遺物​】

第百五十六話 【海にまつわる怖い話 -救ってはいけない人-】

第百五十五話 【売れない部屋】

第百五十四話 【海にまつわる怖い話-スエナシさん-】

第百五十三話 【鳴神様​】

第百五十二 【ツーリング界隈の都市伝説​】

第百五十一 【ここから出して】

第百五十話​  【纏わりつくもの​】

第百四十九話 【予期せぬ来訪者​】

第百四十八話 【知らず知らずのうちに​】

第百四十七話 【無垢な殺意​】

第百四十六話 【変質者にご用心​】

第百四十五話 【マタギをしていた父の話】

第百四十四話​ 【終末介護の果てに】

第百四十三話 【闇から覗くもの​】

第百四十二話 【命の燈​】

第百四十一話 【黒い煙​】

第百四十話   【共感する人しない人】

第百三十九話 【忍び寄る影】

第百三十八話 【生と死】

第百三十七話 【引っ越す決意をした話】

第百三十六話 【忌降】

第百三十五話 【粗悪な品にはご注意を】

第百三十四話 【某旅館にて】

第百三十三話 【降霊術式】

第百三十二話 【死の知らせ】

第百三十一 【大晦日最後の参拝者】

第百三十話  【聖なる夜に】

第百二十九話 【死の誘い】

第百二十八話 【森に巣食うもの】

第百二十七話 【流れ着いたモノ】

第百二十六話 【廃墟のトラウマ】

第百二十五話 【孤独死じゃない】

第百二十四話 【魅入られて】

第百二十三話 【壊された社】

第百二十二話 【来る人逝く人】

第百二十一話 【解呪の勾玉】

第百二十 話 【生霊】

第百十 九話 【お盆の黄泉返り】

第百十 八話 【呪言葉】

第百十 七話 【私が仕事を辞めた訳】

第百十 六話 【蚯蚓】

第百十五話  【焦げ臭い】

第百十四話  【墓参】

第百十三話  【望みのペンダント】

第百十二話  【薯蕷蕎麦】

第百十一話  【アヒャアヒャアヒャ】

第百十話    【●●山の神隠し】

第百九話    【黒いワンピースの女】

第百八話    【夢と現実】

第百七話    【してはいけない事 】

第百六話    【物数奇が高じて】

第百五話    【直ぐそこまで来ている】

第百四話    【迎えに来た】

第百三話    【埼玉A倉病院】

第百二話    【千葉ナンバーの車】

第百一話    【隙間】

第百話      【俺、見たんだ】

第九十九話  【誰も知らない】

第九十八話  【宿るという事】

第九十七話  【猫好き危機一髪】

第九十六話  【猫嫌】 

第九十五話  【無くなった宿直室】

第九十四話  【家の記憶】

第九十三話  【滴る怨念】

第九十二話  【闇に囚われて】

第九十一話  【誰も知らない同居人

第九十話    【生かされている意味 】

第八十九話  現代における呪いの存在について

第八十八話  【繋がる縁】

第八十七話  【キ◯ガイYouTuber】

第八十六話  【水子の悪霊】

第八十五話  【老描のすゝめ】

第八十四話  【御霊弔】

第八十三話  【私怨】

第八十二話  【田舎の大家での怪異】

第八十一話  【矛盾脱衣】

第八十話    【とある限界集落での言い伝え】

第七十九話  【死絵】

第七十八話  【もし良ければお焼香を】

第七十七話  【胆振の怨念】

第七十六話  【侵入者】

第七十五話  【理を超える者】

第七十四話  【決して表に出ない話】

第七十三話  【1人で良かった】

第七十二話  【異形の者達】

第七十一話  【異常な死に方】

第七十話    【黄泉の赤池】

第六十九話  【実家の守神様】

第六十八話  【供養とお祓いの話】

第六十七話  【泣き女の亡霊】

第六十六話  【霊柩車】

第六十五話  【凶兆夢】

第六十四話  【元居たバイト先の話】

第六十三話  【休憩室】

第六十二話  【曰く付き物件管理日報に記された死のサイン】

第六十一話  【コインランドリーにて】

第六十話    【お盆の母参り】

第五十九話  【誰でもいい】

第五十八話  【見つけたモノは】

第五十七話  【失くしたモノを見つける方法】

第五十六話  【前兆】

第五十五話  【夜のプールで見たモノ】

第五十四話  【面】

第五十三話  【家が無くても】

第五十二話  【ノイローゼ】

第五十一話  【闇の中で】

第五十話    【秋田の城跡】

第四十九話  【桜の神様】

第四十八話  【床女】

第四十七話  【朽無様】

第四十六話  【会社のシキタリ】

第四十五話  【冬の終わりに見た怪異】

第四十四話  【ヤミヤミ様】

第四十三話  【音に呼ばれて】

第四十二話  【戻って来る】

第四十一話  【現代版(?)不幸之手紙】

第四十話    【魘されて】

第三十九話  【USBを拾って】

第三十八話  【命の対価】

第三十七話  【執念】

第三十六話  【チョコちゃん。】

第三十五話  【雨の命日】

第三十四話  【開けてはいけない。】

第三十三話  【ただれ様 】

第三十二話  【目抜御前】

第三十一話  【声優志望のセイコさん】

第三十話 ​   【真夏の母校の七不思議】

第二十九話  【あの日以来】

第二十八話  【同居人】

第二十七話  【真夜中の訪問者】

第二十六話  【鬼憑】

第二十五話  【虫の知らせ】

第二十四話  【山神之尊】

第二十三話  【悪質な書き込み】

第二十二話  【無理は程々に。】

第二十一話  【世界線を越えて】

第二十話  【視える】

第十九話  【鏡に写ったものは】

第十八話  【深夜ドライブにて】

第十七話  【形見の日本人形】

第十六話  【この素晴らしき世界に祝福を】

第十五話  【某ライブハウスの話】

第十四話  【この世のバグ削除プログラム】
第十三話  【欲望の果てに】
第十二話  
【R領域 】
第十一話  【最期の言葉】
第十話    【国の行く末】
​第九話    【信じるな】
第八話    【終電車の男】
第七話    【死してなお】
第六話    【幼少期のトラウマ】
第五話    【稲荷の神様の話】

第四話    【夕暮れの帰り道】

第三話    【世界は1つじゃない】

第二話    【迎え火、送り火、御霊前】

第一話    【​葬式にて】

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